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香港雑感

2011年9月 3日 (土)

香港に寄港する米海軍艦船 ーー 在外邦人には頼りになる米軍

 今週水曜日(8月31日)、ハーバーシティ(海港城)の隣にある埠頭(Ocean Center Pier)に軍艦が停泊していた。

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 人民解放軍なら石の一つでも投げたくなるが、よく見ると星条旗が翻っている。米国海軍の艦船だ。日米安保条約がある限り、米国は友邦だ。最近やたら軍事力を増強している中共/人民解放軍を牽制し、睨みをきかすという意味では、我々在外邦人にも頼りになる存在だ。

 ローカル紙”明報”によれば、米国艦船は年間40隻ほど、休暇のため香港に寄港するという。時々の米中関係から、中共が寄港を拒否することもあるらしいが、それにしても”仮想敵国”に等しい中共の支配地域に堂々と寄港するのだから、米国という国も心が広いと言うべきか。。。もしくは、返還されても、まだまだ香港は自由主義陣営に属しているということか。。。

 英語がそこそこ通じ、グルメやショッピングが楽しめるという意味では、香港はシンガポールと並びアジアでは絶好の寄港地なのだろう。海兵たちが落としてくれるお金で経済的なメリットもあるから、香港としては熱烈歓迎のはずだ。しかし、米国海軍の艦船の寄港については香港政府独自に判断できるわけがないので、いずれにせよ中共/北京が承認していることになる。
 日本にも横須賀や佐世保などに米海軍基地があるが、日本はほとんど英語が通じないし、何よりもこうした艦船が帰港するとアナクロ左翼どもの反対運動が起きるから、休暇どころではなくなるのかも知れない。身代わりになって日本を防衛してくれる、つまり命をかけて日本を守ってくれる米国兵士たちがいることを、我々日本人はもう少し考えるべきだ。

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 この軍艦、後で聞いたら、USS Boxerというワスプ級強襲揚陸艦とのこと。ちょっと見ると小型空母のような感じだが、ヘリコプターや戦闘機などの艦載機をもち、揚陸艇も積載しているようだ。

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 香港で普通の生活をしている限り、人民解放軍を見かけることはない。しかし、香港に駐屯している人民解放軍は6千人の兵力をもつ陸軍をはじめ、海軍、空軍ともある。大陸で時々見かける人民解放軍の兵士たちには、正直、威圧感しか感じない。我々日本人は銃口を向けられる対象となる可能性があるからだ。

 そういう意味では、日米安保条約がある限り、在外邦人にとって米軍は日本大使館や総領事館より頼りになる存在だ。実際、韓国在留邦人に大使館から配られる”安全マニュアル”には、北との有事の際は友好国(=米国を指すのは明白)と協調して非難せよと明記されている。

 今の日本の自衛隊法では自衛隊が在外邦人を救出するには、”輸送の安全が確保されている場合に限る”となっている。輸送の安全が確保されているなら、何も自衛隊機でなくとも民間航空機でことたりる。
 なので、これまで世界各地で起きた紛争、動乱にあたって、自衛隊機が派遣されたことはなく、危険を理由に民間機も飛ばなかった。今年起きた、リビア紛争でも中国や韓国が軍隊を派遣して自国民救出に向かったにも関わらず、日本政府は何ら対応せず、現地大使館員が避難した後も、プラント関連の日系企業の社員が取り残されたのは記憶に新しい。

 残念ながら、日本政府は自国民の保護という政府として最も基本的な義務を果たしていない。在外邦人の救出に限らず、先の大震災への対応、そして北朝鮮による拉致問題もしかり。日本が国家として基本的な部分に欠陥があることを、我々はそろそろ気づくべきだ。

2011年8月29日 (月)

香港の運転マナー ーー ますます人民化する香港?

 香港ではほぼ毎日、車を運転しているが、香港の運転マナーは総じて良い。大陸の人民共和国に比べると月とスッポンだ。
 しかし、最近どうも、?が付くドライバーに出くわすことが多い。

 自分が運転する範囲は、主に自宅と会社がある荃灣、そして人民共和国に行く途中に駐車する上水、落馬州。競馬場のある沙田、火炭など、総じて新界地区が多い。もちろん、尖沙咀や紅磡などに買い物に行くことも多いし、香港島の太古には取引先もあるので、しばしば訪れる。

 何となくではあるのだが、全般的に言うと、新界の方がマナーの悪いドライバーが目立つ気がする。タクシーは全世界共通でマナーが悪いが、新界では特に、大型トラックやワンボックスワゴンにその手の輩が少なくない。無理な割り込みや追い越しは勿論、道路を自分専用の倉庫、作業場と思い込んでいるのか、人の迷惑を顧みずに長々と停車して、道を塞いでいる連中がやたらに多い。

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上の写真は紅磡の某所での駐車マナー。写真では分かりづらいが車体が大きく駐車枠を示す白線をはみ出している。一体、どうやったらこんな風に駐車できるのか、自分にはまったく理解できない。

 とにかく、香港は年々、運転マナーが悪化しているように感じる。あたかも、人民共和国の悪しき運転マナーが香港に伝播しているかのようだ。

 運転マナー程度ならいいが、香港市民がどんどん人民化しているようで、心なしか気分がよくない。そう言えば、先日の全人代でも、香港の法制度は中央の管理下にあるような決議がされていた。”港人港治”の原則が、なし崩し的にないがしろにされているようで、これも気分が悪い。

 ますます中共と中央政府に頭が上がらなくなっている香港、ますます人民文化の悪しきマナーが蔓延しつつある香港、真面目に考えると憂鬱になるテーマだ。

2011年7月28日 (木)

携帯電話強奪事件? ーー 土瓜灣で連続発生

 今朝(正確には昨日)、駅でもらった頭條日報が、土瓜灣で携帯電話、しかもiPhone 4が強奪される事件が連続して発生したと報じている。

 携帯電話の強奪は人民共和国の専売特許かと思っていたが、香港でも発生するとは。。。被害者はいずれも女性で、最初の事件の容疑者は中年女性、後の事件の容疑者は中年男性という。道で歩きながら携帯電話を使っている時、強奪されたようだ。

 この手口は、人民共和国ではよくあるやり方だ。自分も、東莞で、香港人の友人が携帯を使っているところをオートバイに乗った2人組が後ろからパッと奪って逃げ去るのを、目の前で目撃した事がある。

 人民共和国でも香港でも携帯電話は直ぐに換金できるので、盗まれやすいし、タクシーなどでなくしても、まずは戻ってこない。最近はiPhoneなどスマートフォンが高価なので、下手に財布を盗むより実入りが多いということか。(若い連中なんて、財布の中に数百㌦しか入れてないだろうから)。

 記事を読んで、”香港も物騒になったもんだ。大陸の連中の犯行か”と思ったが、よくよく考えてみると、土瓜灣に限らず、人ごみばかりの香港で、かくも簡単に大陸のように強奪できるだろうか?目撃者もいるだろうし、捕まるリスクも高い。

 なので、盗まれたことにして新しいiPhoneを手に入れるための狂言なのではないか?と疑ったりもしている。自分のiPhone 4もそうだが、携帯電話キャリアのプロモーションで、購入時から1年間は紛失や盗難を保証する保険が無料でついてくる。

 どうも人民共和国に頻繁に出入りしていると、何事にも疑い深くなってしまうのは悪いクセだ。しかし、本当にこうした輩がいるかも知れないので、外で携帯を使うときは注意した方にこしたことはない。人民共和国同様、歩きながら携帯電話を使うのは止めた方が良さそうだ。

2011年7月11日 (月)

いい加減にして欲しい携帯へのセールス電話 ーー 携帯電話会社の策略か?

 最近、自分の携帯電話に一日に何度もわけのわからない電話がかかってくる。ほとんどがセールスの電話だ。(まともに聞かずに切ってしまうので、なかにはオレオレ詐欺系もあるに違いない)。

 香港では、固定電話から電話をかけると通話料がかからない。(正確には市内通話は定額でかけ放題)。だから、かけてくる相手はタダだが、携帯で受ける自分の方は通話料が発生するのだ。(GSM方式では電話をかけても、受けても通話料が発生する)。

 これをいいことに、各種セールスの電話がやたら多い。基本的には週末を除き、毎日数本はある。時間帯はほとんどが午後からだ。ヒドい時には夜の10時頃かかってくることもある。

 暫く前まで、いわゆるジャンクファックス(会社や家の電話兼ファックスに宣伝用文書を送りつけてくる業者)に悩まされたことがあったが、最近は規制が入り、大分少なくなった。このジャンクファックスは昼間はまだしも、夜の夜中に入ってくるので、寝ている最中に電話のベルで起こされることが何度もあった。やむなく、電話機から電話回線を抜いたり、ベルが鳴らないように自衛もしていたが、これじゃ実際に必要なファックスが入ってくると困る。

 携帯電話へのセールス電話も困るのは、全てが全て売り込みではなく、中には銀行からなど受けねばならない電話もあるので、知り合い(携帯の連絡先に登録されている人)からの電話だけを受けるわけにはいかない。そんなことしたら、仕事に支障がでる。

 ほぼ、その手のセールス電話は、Can you speak English?と言えば、だいたい黙って切られる。もしくは、相手が何か分かった瞬間、切ってしまう。しかし、仕事で忙しい時や会議中に、こうした電話は極めて迷惑だ。

 そもそも、そんな受けたくない電話を受けただけで料金が発生する(使用したAir Timeにカウントされる)のは道理に合わない。人民共和国や日本に出張中、ローミングでかかってくる電話がその手だと、もう怒りは絶頂に達する。国際ローミング料金はメチャクチャ高いのだ!!

 迷惑メールを非受信に設定できるように、その番号を着信拒否にすることもできるようだが、相手はどうせ番号を変えてくるし、非通知でかけてくることもあるので、あまり効果は期待できない。何か有効な撃退方法はないのだろうか???

 この迷惑な携帯電話へのセールス電話。実は、携帯電話会社(オペレーター)がアルバイトを動員してやっているのではないかと疑っている。それで、料金収入が増えればいいのだから。強欲で有名な”長江”系列なんて、実にやりそうなことだ。

2011年7月 3日 (日)

関税も消費税もない香港でなぜに免税店?? ーー でも安いらしい

 日本から友人が遊びにきたので、少し市内観光に付き合った。

 香港の観光名所といえば、山頂(Peak)ぐらいしか思い浮かばないが、ここにはもう何度も行ったとのことで、さてどこに連れてけばいいのか迷った挙げ句、ドライブがてらに黄金海岸と西貢に連れて行った。香港の郊外は、あまり観光客には馴染みがないようで、結構、満足したようだ。

 香港への旅行と言えば、そんな観光よりショッピングとグルメが定番なんだろう。郊外へのドライブもそこそこに、免税店に行きたいという。世界的チェーン店のDFSに連れてけという。確か、尖沙咀の広東道あたりと、尖東にあったような記憶があるが、これまで一度も行ったことはない。

 そもそも香港の場合、タバコやアルコールを除けば輸入関税もVAT (付加価値税、消費税)もないわけで、”免税”といっても、何が免税なのかさっぱりわからない。Duty Freeとは名ばかりで、観光客目当てのボッタクリ商売なんじゃないかということで、これまで一度もDFSには行ったことがなかったのだ。

 しかし、友人によれば、あるブランドはどうもDFSが香港で一番安いらしい。自分は洋服や鞄、靴などのブランドにはあまり興味がないので、市内の高級ブティックには足を向けたことはないし、せいぜいLane Crawfordをのぞくか、TUMIのカバンを修理に出すぐらいのことしか経験がないので、詳細はわからない。それでも、同じものが少しでも安いのは大いに結構なことだ。

 しかも、何か会員カードのようなものがあって、それを使うともっと安くなるとか、どこかの航空会社のマイレージがたまるとか、何とか言っていたが、自分にはあまり関係のなさそうな話だったので、うわの空で聞いていた。

 いずれにせよ、香港のDFSは免税を謳って観光客を騙しているわけではなさそうなので、少し見直してあげることにした。ただ、人民共和国の騒々しい観光客であふれかえっているので、また足を向ける気にはならないが。。。

 香港のようにVATや消費税がないのはありがたい。お隣の人民共和国は付加価値税率が17.5%もあるので、人民観光客が香港のDFSに群がるのも分からないではない。今は人民元の為替レートからみても、香港の方が総じて物価が安いのだ。

2011年6月29日 (水)

香港の国勢調査 ーー 政府統計處からの要請

 アパートの郵便受けをのぞいたら香港政府からの郵便物(香港政府公函)がきていた。つい先日、税務申告(Tax Return)の督促が来たので、すわっ、交通違反かと嫌な予感がしたが、何と国勢調査の依頼だった。

 宛先は、自分の名前じゃなくて、このアパートに住む住民(Occupant)なので、無作為に選んでいるものと思われる。そう言えば、以前もそんなことがあったっけ。

 しかし、面倒なので無視していると、調査員と称する係員がしつこく自宅を訪ねてくるので、逃げるに逃げられない。香港政府は結構、融通がきかないのだ。

 仕方がないので、レターに書いてある香港政府のウェブページにアクセスして、統計調査に入力しようとした。7月7日までにウェブに必要な情報をインプットしないと係員が自宅を訪ねますと、なかば”脅迫気味”に書いてあるから、面倒でもさっさと済ましておいた方がいいからだ。さもなくば、もっと面倒なことになる。

 指示通りに香港政府統計處のウェブにアクセスしたら、調査が始まるのは明日、30日からだとのことで、まだアクセスできない。明日は人民共和国に行くので、夜戻るのは恐らく午前様、1日は競馬もある。。。忘れないでインプットしないと、融通のきかない係員が押しかけてきて、面倒なことになる。。。などと思いながら、渋々インプットをあきらめた。

 確か、前回は家内にまかせていたが、家内によれば、不在でもしつこくやってくるという。ノルマがあるのかどうか知らないが、香港政府はこういうことを徹底してやる。

 日本で国勢調査票を提出したのは、いつだったか覚えていないほど大昔だ。でも、香港のようにしつこく係員がやってきて、調査票を回収することはなかったような気がする。

 香港政府のしつこさにはウンザリもするが、考えてみれば、これほど徹底的にすることも、行政の措置としては重要なのかもしれない。日本では書面さえ出せば、いとも簡単に住民票を抜くことができる(=住民税も、国民年金、国民保険も払わなくて済む)し、逆にパスポートさえ持参すれば簡単に住民登録もできる。その本人が実際にそこに住んでいようがいまいが、おかまいなしだ。日本の運転免許証も、住民票もない(=そこに住んでいない)のに簡単に更新できて、かつその免許証が身分証明書にもなる。

 考えてみれば、この日本の制度ってのは抜け道だらけだ。年金問題や税制もそうだが、どうも日本の制度ってのは、日本人が海外に居住する、しかも頻繁に日本と海外を往復することもできる、という当たり前の現実に対応していないような気がする。立法府の政治家をはじめ、霞ヶ関の官僚から、末端の地方公務員まで、自分の意思と自分の力で海外で生きる邦人がいることを頭では分かっていても、皮膚感覚で感じることがないからなんだろう。もしくは、日本を捨てた移民と見なされるのか。。。

 言語明瞭、意味不明瞭の”国際感覚”などという語彙を使いたくはないが、日本の公務員ほど国際感覚のない連中はいないんじゃないかという気がする。

2011年6月13日 (月)

自宅のインターネットがつながらない ーー HGCの対応は相変わらずだ

 先週土曜日、気がついたら家でネットがつながらなくなっていた。

 プロバイダーはHGCだ。(固定電話とのセット料金が安かったので、HGCにしてしまった。。。)香港人の友人たちに聞いても、HGCの評判は芳しくない。サポートというか、サービスのレベルというか、日本人的感覚からは”ふざけるな”と言いたくなる程、お粗末なのだ。

 土曜は大事な競馬もある。自宅でTV観戦しながらネット投票しようと思っていたら、つながらないのだ。ホットラインに電話をして、あれこれやりとりした挙げ句、結局、回線かモデムのトラブルなのでエンジニアを派遣するとのこと。週末だから早くても翌週月曜日の夜(丸2日以上も使えない!!)になるとのことで、泣く泣く今日(月曜日)の予定を変更して18:00〜20:00に来てもらう段取りをした。

 ところが、今日(月曜日)夕方4時過ぎに修理エンジニアから電話があり、サーバーを直したから使えると言ってきた。”ちょっと待て、アポは18時以降じゃなかったのか?” 自分は外にいるから、”問題なく復旧したかどうか確認できない”、と文句を言ったら、”直ったから大丈夫、問題があればまた電話しろ”の一点張り。(しかも、英語は出来ないというので、この会話は全て広東語)。

 暫くして、今度はHGCの女性オペレータからまた電話。また広東語オンリーのお姉ちゃんだ。言ってるのは同じことだ。分かったから、英語の出来る係員からきちんと説明を聞きたいと言ったら、最後にI will call you laterだとさ。

 まあ香港で長く暮らせば、こんなことは毎度のことなので、いちいち頭にきても身が持たない。仕方がないので、仕事も早々に自宅に一度戻ることにした。

 そしたら、今度は英語をきちんと話す女性オペレータからまた電話。また同じことを言っている。”そもそもの約束は18時以降だったのに、急に直ったと言われても、今、外にいるので確認しようがないじゃないか”と言ったら、”今、家にいるんじゃないんですか?”ときた。”ならもしつながらなかったら、また電話してください”だと。もうどうでもいいよ。

 そんなわけで自宅に戻ってみたら、直ってる、つながる。取りあえずひと安心したが、”じゃあ何が問題なんだよ、わざわざアポまでとって自宅に来る必要なんてなかっただろうが。土日のうちにお前らの責任でサーバーを直しとけ!”と、妙に怒り心頭にはっしてしまったのだ。

 お陰で、週末の2日間、まったくインターネットと無縁生活を強いられた。香港競馬も宝塚記念も投票できず、メールもブログも、ネットで聞いてる日本のラジオもダメ。仕方がないので、普段は家であまり見ない翡翠台と本港台ばかり見ていた。

 そんなわけで、先週の土曜は競馬はお休み、水曜日の結果報告も書いていない(これは後ほどアップします)。

 しかしだ、実はまだ問題がある。インターネットが使えないだけでなく、家の固定電話も急に通じなくなっていたのだ。家の電話なんてほとんど使わないから実害はないのだが、こっちは案の定、直っていない。HGCも多分、ブロードバンド部門と家庭用固定電話部門が別で、ろくな連携をとっていないに違いない。これもよくある話だ。

 面倒なので、また電話をして修理依頼する気になれない。暫く放っとくか、ヤレヤレ。

2011年4月11日 (月)

6千㌦はいつもらえるの!?

 香港立法会で、支給が決まった6千㌦に関し、支払い方法や時期を巡ってあれこれ紛糾しているらしい。

 一見、民主党のバラマキ政策と同じだと思うかも知れないが、実はこの一人6千㌦支給と民主党のそれではかなり本質が異なる。

 香港政府は企業決算のように、毎年の収支をきちんと出し、赤字になれば税率をあげたり、黒字になれば余剰分を還元したりする調整を行う。ここ数年、不動産や株の取引税ががっぽり入った香港政府は毎年、結構な黒字を計上していた。なので、所得税計算(Tax Return)で余剰分を割り戻ししたり、月々の電気料金を安くしたり(厳密には各家庭に代わり、香港政府が電力会社に電気使用量の一部を払ってくれた)していた。

 ただ、今回は成人の”香港永久居民”だけが対象なので、永久居民ではないHK IDホルダーは、納税義務があるにも関わらず対象から除外されてしまった。貧困層の多い”新移民”といわれる大陸からの移民者たちからは、”李嘉信に支給して、なぜ我々には支給しないのか”と相当、不平不満があるようだ。まあわからないでもないが、そうした貧困層の納税額は年間6千㌦にもはるかに及ばないわずかな金額だし、公共住宅への優先入居、家賃の減免など、すでに香港政府から相当の援助をもらっているわけで、更に6千㌦よこせというのも虫がよすぎる、という気がしないでもない。

 日本人でも自分のような永久居民は今回の恩恵にあずかれるわけだが、考えてみれば今まで払い過ぎた税金を返してもらうだけなので、あまり得したという感じはない。しかし、会社が香港での所得税を払ってくれている日本人駐在員の場合は”ボロ儲け”になる。永久居民になっている日本人駐在員がどのくらいいるのか知らないが、うらやましい話しだ。

 当初、MPFに組み込むとか、税金から差し引くとか、あれこれ話しはあったが、どうやら6千㌦の支給は銀行の窓口で行うらしい。対象者は600万人ぐらいいるので、支給日の銀行の窓口は大混雑だろう。通常の窓口業務とは別に専用窓口でも設置しないと大混乱は必須だ。6千㌦をあてにした各種の便乗商法も現れるに違いない。

 手続的には税金から差し引くのが簡単でいいと思うのだが、どうも年間の所得税が6千㌦以下の人が相当いるようで、差額の支給や計算が相当面倒なようだ。会社に所得税を払ってもらっている日本人駐在員も、それが税金から差し引かれたら手元に入らないので困るだろう。しかし、6千㌦もらった月は給料減額を企んでいるせこい会社もあるかも知れない。

 先週の報道では、支給時期は9月頃になるらしい。果たして、予定通り支給されるのか、まだまだ一悶着ありそうだ。

2011年4月 7日 (木)

”東方日報”の悪意に満ちた記事が日本でも話題になっている

 コメントをいただいて初めて知ったが、ここ数日、日本でも”東方日報”の悪辣ぶりが報道されているようだ。連中は、教科書検定に絡んで”核で日本を威嚇しろ”という内容の記事を掲載したらしい。(自分は、その記事は見ていないので、詳細はわからないが)。

 さもありなん、と思う。前々から指摘しているが、この東方日報は札付きの”反日新聞社”だからだ。

 香港の場合、親中派の民建聯が代表的な中共盲従政党だが、実は常日頃から最も派手な反日活動をしているのが、”長毛”こと独立民主派の梁国雄だ。こいつは昔の日本でいう”新左翼”で中共も徹底して批判しているが、尖閣問題でも過激な反日デモをしている。主義主張もさることながら、とにかく何でも反対、実力行使も厭わない札付きの”過激派”だ。しかし、香港では意外に大衆から人気があり、実に困ったオヤジでもある。

 思うに、東方日報や、香港のローカルケーブルTV局の反日的な報道姿勢は、中共/北京への目配り(おもねり)に加え、”梁国雄”的な反日姿勢に同調することで大衆に迎合しようという意図が見え隠れする。そもそも東方日報自体、格式の高い新聞社ではなく、大衆路線そのものだからだ。

 しかし、大衆紙”東方日報”は香港有数のメジャーな新聞社だ。かつては発行部数でも香港最大だったと記憶しているが、最近は都市日報や頭條日報など、地下鉄の駅で無料で配る新聞の発行部数の方が多いはずなので、日本の朝日新聞や読売新聞ほどの感じではないと思う。それでも、その影響力は無視できない。

 意図的な誤報や、悪意を持った報道に対して、在香港日本総領事館は何かアクションを取るのだろうか?いや、マスコミと言えども、民間の言論活動に日本政府の在外公館が公式に抗議するのはさすがにしないだろう。

 しかし、本来的には外交活動の中に、諜報活動(インテリジェンス)に含まれるマスコミ対策があってもしかるべきだ。日本の国益に沿わない報道を未然に防ぐマスコミ対策(防衛広報活動)、日本の国益に沿った報道を増やすためのPR(積極広報活動)、名のある民間企業なら当たり前にやっている、こうした広報活動をきちんとやっているのか実に疑わしい。役人の発想では大したアイデアは出てこないだろうから、この際、民間で活躍した有能な”広報室長”をスカウトしてくるぐらいのことはしてもらいたいもんだ。

 現時点で総領事館に期待しても仕方がないので、余りにも度が過ぎる場合は個人名で抗議文でも送ってみるか。。。産經新聞ソウル支局長の黒田勝弘さんは、度が過ぎる韓国マスコミの反日報道に個人の資格で何度も投書したとのこと。実に立派な方だ。

2011年3月31日 (木)

東方日報にも困ったもんだ ーー 愛国=反日で香港市民を洗脳するのか

 今朝の東方日報1面を見て、またがっかりした。この新聞社はよっぽど日本が嫌いなようだ。連日、核の恐怖を煽り、日本政府や東電の無力ぶりをことさらに強調する紙面。。。

 そもそも、多くの香港人には大陸や半島にあるような反日感情なんてほとんどない。日本製品や日本のサブカルチャーが大好きで、北海道は人気の観光地だ。江沢民政権以降、大陸では反日教育=愛国教育が強化され、情緒的反日の若者が大量生産されたのとは対照的だ。

 情緒的反日というのは、たとえ日本製品や個々の日本人には好意をもっても、日本全体は何となく嫌いで、気に食わない存在と潜在的に考える意識構造のことを言う(自分の造語だが)。韓国人の持つ意識構造がまさしくこの情緒的反日だ。

 人民共和国でも韓国でも、愛国教育と反日感情はワンセットになっている。愛国を強調すればするほど、”反日”になる。低次元の愛国主義は安易な排外主義に直結するからだ。

 国家建設を進めるために、民族意識や愛国主義を強調して国民的団結を進める手法は韓国において成功したものだ。人民共和国では少数民族問題を抱えていることから、韓国ほど明確な形で表出してこなかったが、江沢民政権以降、特に経済発展が進んで以降、どこに行っても”愛国”の大合唱だ。

 中共/北京の狙いは、香港においても愛国教育を推進することだ。公立学校で普通語教育を強化し(=その反動で英語教育が弱体化している)、テレビで義勇軍進行曲を繰り返し流し、言論界を操作して愛国(=反日)意識を刷り込もうとしている。宇宙飛行士や板飛び込みの美人選手を香港に送り込んで、大陸との一体感を高揚させてもいる

 しかし、香港にはまだESFを含むインター系の教育機関が多く残り、その教育内容まではさすがの中共/北京も干渉できない。非華人の購読者の多い英字紙(South China Morning Post)も中文紙に比べ、はるかに常識的な報道姿勢を保っている。(中共/北京の狙いは香港華人に愛国主義を吹きこむことにあるので、英字紙まで干渉する必要はないのだろう)

 返還まで香港の公教育では、実は中国の歴史などほとんど教えていなかった。ESFを含むインター系教育機関を卒業した連中など、自分より中国の歴史を知らない。40代以上の香港人でESFで英語教育を受けた世代は、三国志の話しもろくに知らないのだ。

 なので、いくら中共/北京が香港僑民に愛国主義を吹き込もうとしても、そう簡単ではないはずだ。ESFなどのインター校と、公立学校の教育内容には依然相当の差があるからだ。

 こうした状況下、香港はますます複雑な社会構造になっている。経済的格差に加え意識構造にも大きな差が出てくると、同じ華人(=香港人)間でも更に分断化が進む。多民族、多文化がモザイクのように散らばる香港だが、そのモザイクがますます細分化されるかも知れない。自分は学者ではないが、台湾問題を含めて知的好奇心が刺激されるテーマだ。

日本会議

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